これから転職を考えている方、そして仕事の年収を上げたいと考えている方に
一度見てほしい内容となります。
ただ単に今の会社の年収から転職先の年収を比較するだけでは年収が上がったとは言えません。
じゃあどう考えればいいのか?その考え方をまとめています。
自分が満足できる転職を実現するための要素として参考にしてください。
年収の考え方
年収の比較は『時給』で計算して比較するようにしましょう。
なぜ時給なのか?ですが、
皆さん働いている時間は会社にいる時間だけと思っていませんか?
たしかに大体会社では一日8時間が所定労働時間となっていますが、
実際に自分の時間で換算すると8時間以上会社にために使っているはずです。
所定労働時間以外の時間、それは『通勤(に関わる)時間』です。
具体的には ・通勤のために準備する時間 ・通勤時間 が該当します。
24時間の中で会社のために使う時間が実際の労働時間であることを念頭に
自分の時間を使わなければいけないことを意識して計算しましょう。
次の項から実際に時給を計算方法を説明します。
時給の計算方法
以下が時給を出す計算式となります。
時給 =
年収 ÷ 会社のために使う時間 × 稼働日( + 平均残業時間 × 12[か月]))
希望先の月平均の残業時間がわかるのであれば、計算に加えるとより正確な比較ができます。
会社のために使う時間の算出(1日単位)
まずは1日で会社のために使う時間を算出しましょう。
下の式で1日の時間を算出できます。
会社のために使う時間(1日) = 朝の準備時間 + 通勤時間 + 所定労働時間
朝の準備時間
出勤するための朝起きてから準備するまでの時間になります。
基本的には出勤するのであれば変わることがないと思います。
しかし、在宅ワークが基本などの職場であれば少しは短くなることはあると思いますので、
計算対象としています。
余り変化がないと思っている方は無視していただいて構いません。
通勤時間
ドア To ドア(家を出てから職場に着くまで)の往復時間で計算します。
所定労働時間
会社で決められている所定労働時間になります。
基本的には8時間だと思いますが、会社によっては7時間45分の所もあります。
15分だけの違いでも1年では大きく時給が変わってきます。
会社のホームページを調べればすぐにわかりますので調べてみましょう。
稼働日の算出
稼働日は以下の式で算出できます。
稼働日 = 365[日] – 年間休日
年間休日は会社のホームページを調べれば確認することができます。
1日の時間が算出できたら稼働日で掛け算し、1年分の時間を算出しましょう。
時給の算出と比較
以下が計算の例となります。
年収:500万
朝の準備時間:1.0[時間]
通勤時間:2.0[時間]
所定労働時間:8.0[時間]
平均残業時間:45[時間]
稼働日:245[日] ※年間休日:120日で計算
5,000,000[円] ÷ ((1.0[時間] + 2.0[時間] + 8.0[時間]) × 245[日] + 45[時間] × 12[カ月])
≒ 1546[円]の時給となります。
今の会社の時給と通勤時間も含めて次の会社の希望年収で時給を計算し、比較しましょう。
以下比較例ですが、
年収はアップしているのにも関わらず時給はほとんど変わっていないことがわかります。
会社 | 年収 | 朝準備 | 通勤時間 | 所定労働時間 | 月残業時間 | 稼働日 | 時給 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
現在籍職場 | 500万円 | 1.0時間 | 1.0時間 | 8.0時間 | 40時間/月 | 240日 | 1736円 |
次(希望)の職場 | 600万円 | 1.0時間 | 4.0時間 | 8.0時間 | 30時間/月 | 240日 | 1724円 |
比較例の状況 ・年収100万アップ ・職場は今より遠く、通勤時間は片道2時間かかる ・残業時間が今より少なくなる
このように単純に年収の数値だけでは上がったとは限らないことがありますので、
しっかり時給を計算して比較・確認しましょう。
まとめ
今の時給を知り比較することによって、
本当に年収を上げることができたのか
自分の時間をどれだけ会社のために使っていたのか
を知ることができます。
会社での労働時間はお金が発生しますが、通勤時間はお金を生み出してはくれません。
そのため、基本的には通勤時間が短い方が時給も高くなり、自分の時間も増やすことができます。
もちろん通勤時間の電車の中でスマホなどで自分の好きなことができる という話もありますが、
(まとまった)睡眠時間 や 家族のための時間などの電車の中では
できないことも多くあります。
年収の比較がメインの内容ですが、
自分の時間を確保するという意味も含めて確認していただければと思います。
オワリ
コメント